1. 明石市  松竹
初日の昼食は、玉子焼き専門店の老舗「松竹」を訪れた。他地域では「明石焼」の名で知られているが、本場明石では玉子焼きと呼ぶらしい。玉子焼き専門店と言うだけあって、メニューには玉子焼き(600円)と特製玉子焼き(700円)の二つのみが並んでいた。普通のと特製とではどう違うのか食べ比べたいと思い、玉子焼きを人数分と特製玉子焼きを一つ注文してみたところ、特製では普通の物よりもタコと玉子の量が少し多いようだ。出汁に付けて食べると味はあっさりしており、薬味として備え付けられている三つ葉がよく合う。また、卓上に置かれたソースを付けて食べるのも美味しかった。

2. 明石市 いづも

一軒だけでは腹を満たせず、どうせならともう一軒回ってみることにした。今度は明石駅から少し外れ、魚屋や玉子焼き屋が立ち並ぶ魚の棚(うおんたな)商店街に足を運んだ。商店街をぶらぶらしながら美味そうな店を物色していると、商店街終点近くにいかにも地元民御用達といった趣の店があったので入ってみることに。玉子焼き二人前と人数分の出汁を注文し、熱々の出汁を啜りながら待つ。すでにこの出汁だけで美味い。出て来た玉子焼きを出汁につけて口に入れると、今朝獲れたばかりだろう新鮮なタコの塩味とふわふわの玉子が出汁によく絡み、言葉に出来ない美味さだ。玉子焼きを完食した後、出汁も残さず飲んでしまうほど美味い。是非また訪れたい一店。
3. 高砂市 おやつ工房
必要品の買い出しがてら髙砂のイオンにやってきた。各々買い物を終え、程良く腹も減ってきたということでこの辺りで何か美味い物は無いかと調べてみると、髙砂には「にくてん」というお好み焼きに似た名物料理があるらしく、イオンの中にも提供している店舗があったので食べてみることにした。見た目はお好み焼きそのものだが、箸を入れるとコンニャクやすじ肉、ジャガイモなどのお好み焼きではあまり入れない具材が顔を見せる。特にほくほくのジャガイモがソース味とマッチしていて美味い。どことなく懐かしい味がまさにおやつにピッタリだった。
4. 姫路市 たいこ弁当
初日の目的地である姫路に到着し、晩飯を食おうとすき家に入って食券を購入し席に座っていると、なんと店のご飯が切れていたことに店員が気付き、提供できないので返金するからと追い出されてしまった。こんなことがあるのかと呆然としてしまったが、腹は空くので姫路で有名なチェーン店らしいこの店に入ってみた。下町の定食屋といった雰囲気でカツ丼などの丼物がメインのようだが、姫路市の郷土料理、姫路おでんがあったので食べてみることに。この姫路おでん、普通のおでんとは違い生姜醤油をかけて食べるのだが、姫路ではこれが普通の食べ方らしい。確かに寒い季節にはこの生姜の味が体に染みてとても美味しく感じる。同じく注文した親子丼も、安価な割にジューシーで出汁もきいており美味かった。
5. 相生市 道の駅あいおい白龍城
二日目から参加するメンバーと合流するために、道の駅あいおい白龍(ペーロン)城にやってきた。オーシャンビューの温泉も設置されているここでは、獲れたての牡蠣の入ったお好み焼きや、殻ごと焼いた焼き牡蠣が食べられる。焼き牡蠣が一つ100円と産地ならではの安さだったので食べてみることにした。10分ほどで焼き上がり、醤油やポン酢を垂らしてツルッと口に入れると、普段食べる物のような生臭さは無く程よい苦味が余韻を残す。殻に残った牡蠣のエキスとポン酢を混ぜて飲むのも美味しかった。
6. 赤穂市 赤穂らーめん 麺坊
塩の産地として有名な赤穂市では「播州赤穂塩ラーメン」を提供する店を展開し、町おこしに力をあげているらしいので、中でも有名なこの店で一杯食べてみることにした。味はかなりあっさりしており、多めに乗せられた野菜がスープによく合う。スープを飲み干しても口に塩味が残らず、体に優しい一品だった。