1.今治市 白楽天
やっとの事でしまなみ海道を走破し、愛媛県は今治市にたどり着いた。今治には焼豚玉子飯というB級グルメがあるらしく、メンバーの提案でこの店で食べてみることにした。入口でバリィさん人形に迎えられ店内に入ると畳敷きの個室に案内された。出しているメニューはジャンキーなのに意外と店の雰囲気は良い。やはり焼豚玉子飯が看板メニューのようで、ラーメンや餃子などとのセットも用意されているので唐揚げセットを注文してみた。テーブルの上に置かれた焼豚玉子飯の食べ方説明書によると、二つある目玉焼きの片方を切り分けてグチャグチャに混ぜ、そちら側を食べ終わるともう片方も同じように食べるらしい。実際に食べてみるとかかっているタレが甘辛く、焼豚の食感もあいまってなかなか美味しい。とにかくボリュームが凄まじく満腹になってしまった。
2.西条市 毎日食堂
五日目は今治を出発し愛媛と香川の県境、四国中央市まで行く予定だ。そこで道中の西条市にあるこの店に昼食に訪れることにした。なんでもこの店では「伝説の和田ラーメン」が食べられるらしい。一体なにが伝説なのか?調べたところ、小松町に在った和田食堂という店が20年ほど前に惜しまれながら閉店し、その店のラーメンの愛好家たちが味を再現して商品にしたといういきさつのようだ。実際に注文してみると、なんとラーメンの上に薄い玉子焼きとかまぼこが乗っていて、スープの味は極めて薄く麺にコシは全く無い。もはやラーメンというよりうどんやにゅうめんに似た食べ物だ。セットの炒飯もあっさりした味付けだった。とてもヘルシーで、けして不味いわけでは無いのだが少し物足りなかった。
3.新居浜市 驢馬
新居浜市など愛媛県の一部の地域では鳥の唐揚げのことを「せんざんき」または「ざんき」と呼んでいたらしい。その歴史は江戸時代にまで遡り、北海道のザンギが舶来した説や「千斬切」つまり鳥肉を細かく切ったことから来ている説などがあり定かで無いようだ。この店は地元民に親しまれているようで、スーパー内に出店しているので買い物ついでに買って持ち帰ることが出来る。鳥もものからあげが3個で300円というのは少し高いと思ったが、ひとつひとつがとても大きい。注文してから作ってくれるので少し時間はかかるが揚げたてが食べられるのも良い。持ち帰ってオーブンで温め、お酒のおつまみにするのも良さそうだ。近くに住んでいれば通うこと間違いなしの美味しさだった。